東京の美容整形クリニックなら真崎医院

美容外科・美容皮膚科・内科・麻酔科 MASAKI CLINIC

第101回日本美容外科学会会長

日本美容外科学会専門医

東京ミッドタウンクリニック Noage顧問

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NMN

“NMN”とは、ビタミンB3の中に含まれる成分のひとつでニコチンアミドモノヌクレオチド といいます。
人間のあらゆる活動に不可欠な細胞のエネルギーを生み出すために必要なもので、酵母の研究から発見された抗老化ならびに若返り(revers aging)効果が期待されている物質です。

NAD⁺への変換

口から摂取したNMNは、体内で代謝されると『NAD⁺』という物質に変換されます。
このNAD⁺は体内で自然に生成されているものでもあり、あらゆる生物の細胞に入っていて、生命活動には必須な、いわば 体内の代謝の源です。
しかしながら加齢とともに減少する物質であり、体内のNAD⁺が低下すると老化が始まって、身体機能や認知機能の低下など、体調面であらゆる変化を感じるようになります。

<NAD⁺(ngNAD⁺/mg protein)加齢によるヒト皮膚中のNAD⁺の変化>

NAD⁺(ngNAD⁺/mg protein)加齢によるヒト皮膚中のNAD⁺の変化

上図のようにNAD⁺は加齢と共に減少していきます。
そしてNAD⁺には、大きく分けて2つの作用があります。

1.ミトコンドリアが生命維持に必要なエネルギーを産出する元となる

ミトコンドリアとは、ほぼ全ての細胞に存在する細胞小器官のことで、地球上の生物が生きるために使うエネルギーの“ATP”を合成しています。
このATPの生成にNAD⁺は必須であり、NAD⁺がなくなると生物は死んでしまいます。

2.サーチュインと呼ばれる老化制御物質を活性化させる

NAD⁺が体内で増産されると、老化や寿命の制御に重要な役割を果たすとされる
“サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子)* ”を活性化します。このサーチュイン遺伝子を活性化させることが、NMN摂取の目的といえます。
つまり、サーチュイン遺伝子が活性化することにより、遺伝子のリプログラミング(修復)が施され、時間経過=老化によって健全な働きが出来なくなっている遺伝子を、元通りの働きができようにするのです。
*ハーバード大学 シンクレア教授より解明

<サーチュインが関与する疾患>

サーチュインが関与する疾患

NMNの摂取

このNAD⁺の前駆体であるNMNを経口摂取することが、老化抑制に効率的に作用される近道と言われています。
良質なNMNは母乳や緑黄色野菜にも含まれており、例えばブロッコリーやアボカド、枝豆などの食品からも接種が可能ですが、その含有量はごく微量です。
よって食事からの経口摂取は非現実的と言え、サプリメントのような形でNMNを補填して老化現象を制御しようということなのです。

NMNの摂取

■NMNの効能
・老化による認知機能、身体機低下の改善

生物酵素触媒NMNと化学合成NMN

本場アメリカの研究室で開発され、論文などでエビデンスを得ているNMNサプリメントは、全て生物酵素触媒法で作られた生体由来NMNです。この製法による抽出は非常に難しく、一般の製薬会社では製剤が難しいと言われています。
その分 値段は高価にならざるを得ませんが、この生物酵素触媒法で作られたNMNは本場アメリカの臨床研究で使用されている最高級品であり、NAD⁺産出効果は高いと言われ、効果も実証されています。

 
この生物酵素触媒法の他に、科学的な合成による化学合成や発酵法(酵母)でも生成が可能ですが、大量且つ安価に生成が可能な代わりに不純物が多く、体に害を及ぼす合併症(ナイアシンフラッシュ等)を引き起こすことが確認されています。これは、体に存在しないものを大量に急激に入れたことによる拒絶反応です。
今のところ化学合成や発酵法で作られたNMNによる効果のエビデンスは確認されておらず、アメリカなどの学会で報告されている研究成果はすべて生物酵素触媒法で作られたNMNです。
さらに、トランスレスベラトロールのようなサーチュイン遺伝子を活性化させる有効な成分の無いサプリメントがほとんどです。

NMN点滴について

NMNをサプリメント以外で体内に取り入れる方法として“点滴投与”を推奨しているクリニックもありますが、これに対しワシントン大学医学部の今井眞一郎教授*が警鐘を鳴らしています。

 
今井教授によると、NMNがNAD+へ安全に変換されるのは経口投与をした場合のみであり、点滴により高濃度のNMNを血管に投与すると、逆にNAD+を破壊したり、SARM1酵素を活性化させ、神経・筋障害を発症するリスクがあります。
また、製造過程で不純物が混入した場合に、副反応の恐れなどの観点から危険であるとされています。
海外に目を向けると、特に本場アメリカではNAD+の点滴はあれど、NMNの点滴という考えはまったくありませんし、エビデンスもありません。
シンクレア教授も肯定的に考えてはおらず、研究対象にすらしていないと言っています。このように世界の老化研究を牽引している二人が勧めていないNMNの点滴投与を『体内への吸収が早い』『手軽に受けられる』といった謳い文句で「試薬扱い」の点滴用NMNを一般の患者様に勧めているクリニックは、NMNの知識が少ないと考えて良いでしょう。(決して厚労省が認めているものではありません)

 
*シンクレア教授の理論を推奨している、NMN研究の世界的権威者のひとり

生物触媒NMNを用いた研究成果

生物酵素触媒NMNを用いた2016年の動物実験では、生後22ヶ月のマウス(人間で換算すると60歳)にNMNを1週間投与した結果、生後6ヶ月(人間で換算すると20歳)レベルにまで細胞が若返ったという信じがたい結果が出ました。
2019年には慶應義塾大学研究チームにより、ヒトへの臨床試験が行われ、生物酵素触媒NMNは安全に投与できることが確認されました。また、2020年には厚生労働省の食薬区分改正によりNMNがリスト化され、その安全性も確認されています。
このように結果を出しているNMNは、全て生物酵素触媒法で作られた生体由来NMNであり、化学合成や発酵法によるNMNとは異なります。
生物酵素触媒法によるNMNは99.8%が極限濃度です。もし、99.9%もしくは100%と謳っているNMNは生物酵素触媒法での製法によるものではない証です。

NMN投与前

NMN投与前

1週間NMN投与

1週間NMN投与

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