ボツリヌス(ボトックス)注入で若返り

解説

従来のボツリヌス毒素製剤は、繰り返し使用すると効果が出にくくなることや、効果の持続期間が短くなることがありました。
これは、ボツリヌス毒素製剤に含まれる複合タンパク質の多さが原因と言われています。
複合タンパク質が多いと、体の中に中和抗体というものが、産生されます。
この中和抗体がボツリヌス毒素製剤の効果を減らすと考えられています。
 
ゼオミン(ボコーチュア)は、複合タンパク質の含有量が従来のボツリヌス毒素製剤と比較して非常に少ないため、繰り返し使用しても効果が減る可能性が低いと言われています。
 
ボツリヌス菌は食中毒のニュースなどでたびたび名称が出てくるのでご存じの方も多いでしょう。
ボツリヌス毒素製剤はもちろんこのボツリヌス菌を直接注射するものではありません。
ゼオミン(ボコーチュア)の主成分はボツリヌス菌から抽出・生成されたA型ボツリヌス毒素というもので、菌そのものは一切含まれていないため安全です。
ボツリヌス毒素には大きく分けてA型とB型が存在しており、効果と持続時間の点から美容の分野ではA型が使用されています。
このボツリヌス毒素には筋弛緩作用があり、この効果を薬に用いたものがボツリヌス毒素製剤です。
医療目的でも眼瞼けいれんや心筋梗塞をはじめ、小児脳性まひの足の治療で国内でも数多くの方の治療に用いられているほか、世界50か国以上で承認されている安全性が認められたものです。