「眼瞼下垂になるとなぜ頭が痛くなるのか知りたい」「眼瞼下垂の手術をすれば頭痛は治るのか気になる」というお悩みがある方が多いのではないでしょうか。頭痛があると日常生活に支障をきたし、酷い場合は吐き気を伴うため根本的に改善したいものです。
そこで今回は、以下のことについて解説します。
- 眼瞼下垂で頭痛が起こる原因
- 眼瞼下垂のセルフチェック
- 眼瞼下垂手術をすると頭痛は治るのか
眼瞼下垂のチェック方法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
「眼瞼下垂のセルフチェック方法とは?なりやすい人の行動も紹介」
1、眼瞼下垂で頭痛が起こる原因
眼瞼下垂で頭痛が起こる原因は、代償作用によるものです。
例えば、眼瞼下垂が起こった場合、私たちは、ほとんど自覚しないまま眼瞼挙筋を強く働かせたり、まぶたを眉毛ごと持ち上げたり、あごを上げて視覚を変えたりすることで、視野を広げようとします。
こういった代償作用を、私たちはごく自然に行います。
その結果、目の疲れが生じたり不自然な姿勢を取ったりしてしまって、頭痛が起こります。
多くの人は、加齢とともに自然にまぶたが下がってくるため、眼瞼下垂であることになかなか気づけません。症状がゆっくりと進行していくため、自覚症状がないままいつの間にか悪化してしまう特徴があります。
実際に、眼瞼下垂の手術を受けた患者さんに話を聞くと、手術を受けるまでは頭痛、肩こりなどを慢性的に感じている人が少なくありませんでした。
そこで、眼瞼下垂が頭痛を引き起こす原因である以下の2つについて解説します。
- 目の疲れ
- 不自然な姿勢
それぞれ詳しく解説していきます。
(1)目の疲れ
眼瞼下垂になると、視野を広げようとしてまぶたを無理に見開いたりするので、頭痛が起こりやすい傾向があるのです。
眉毛を上げるために前頭筋(額の筋肉)を過度に緊張させていることが原因です。
(2) 不自然な姿勢
眼瞼下垂になると、よく見えるようにと無意識に首や頭を前に出すなど、変な姿勢をとることがあります。この姿勢を長時間続けると、首や肩に負担がかかり、結果として頭痛の原因になることがあります。
また、頭痛や肩こりは、眼瞼下垂が原因でまぶたが重くなり、代わりにあごを上げてものを見ている人に起こります。僧帽筋(首の後ろから背中の上部にかけての筋肉)を常に緊張させていることが理由です。
つまり、まぶたが下がることで姿勢が悪くなり、それが頭痛や肩こりの原因になることがあるということです。
2、眼瞼下垂のセルフチェック
以下のチェック項目に当てはまる人は、眼瞼下垂の疑いがあります。眼瞼下垂かどうかを判断する参考としてぜひチェックしてみてください。
- まぶたが重く感じる
- 目が疲れやすい
- 目元が疲れて見える(実年齢よりも老けて見られる)
- 目の開きが悪くなり、黒目が隠れてしまう
- 左右で目の大きさが違う
- まぶたの二重(ふたえ)の幅が広がってきた
- 二重の線が薄くなり増えてきた
- 上まぶたのくぼみが深くなった
- 眉毛とまつげの間隔が広がってきた
- 額にシワができる
- 頭痛・肩こりが続く
眼瞼下垂になると、まぶたの筋肉が傷んでうまくまぶたを引き上げることができないので、十分に空けていない目を見開こうとして、無意識に眉毛を上げるようになります。
若年層の方でも、生活習慣によって目を擦りがちな方は眼瞼下垂が発生しやすく、意外と身近な症状です。
また、眼瞼下垂のセルフチェックはやり方や感じ方によって結果が異なる場合があるため、医療機関での診察が一番確実な方法です。
眼瞼下垂は早めの対処が重要なので「眼瞼下垂かもしれない」と感じたら、一度医療機関に相談するようにしましょう。
眼瞼下垂のチェックについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
「眼瞼下垂のセルフチェック方法とは?なりやすい人の行動も紹介」
3、眼瞼下垂手術をすると頭痛は治る?
頭痛の発症原因にもよりますが、眼瞼下垂手術によって頭痛が改善されるケースは多く見受けられます。
実際に眼瞼下垂の手術を受けた患者さんにアンケートを取ると、手術前に感じていた頭痛、肩こりが手術後に改善したという人は非常にたくさんいらっしゃいます。
「たかがまぶたの筋肉が?」と思ったかもしれませんが、まぶたへの負担は顔全体に及び、さらに全身にも関係しているということです。
眼瞼下垂になって、腱膜が瞼板からはずれると、この筋肉に負荷がかかるので交感神経が強く働き、全身の他の筋肉にも緊張が伝わります。この交感神経の緊張状態も、眼瞼下垂によるものなのです。
4、眼瞼下垂による頭痛でお悩みの方は実績の豊富な真崎医院へ
頭痛の根本的な原因が眼瞼下垂である場合、医療機関で治療法を相談しましょう。眼瞼下垂術は、目元の印象を大きく左右する施術なので経験と実力のある医師によって治療してもらうのが一番安心で安全な方法です。
また、数多くの病院や美容クリニックが眼瞼下垂の施術を取り扱っていますが、施術内容や技術には大きな差があります。その差を患者様自身で判断し選択するというのは大きな労力になりますし、専門的な部分まで理解して判断するのは難しいでしょう。
当院は、眼瞼下垂治療の第一人者である院長の真﨑と、帝京大学医学部形成・口腔顎顔面外科学講座教授の小室医師によって、これまでに数多くの眼瞼下垂治療を行ってまいりました。
豊富な症例件数はもちろんのこと、その実績と経験に基づき、的確な診断をさせていただきます。
患者様が安心してお任せできるよう、医師も看護師も丁寧なサポートを心がけていますので「眼瞼下垂かもしれない…」とお悩みの方はぜひ一度カウンセリングにお越しください。
5、眼瞼下垂に関するよくある質問
ここでは、眼瞼下垂に関するよくある質問にお答えします。
(1)眼瞼下垂は自然に治る?
眼瞼下垂は通常、自然に治ることはありません。眼瞼下垂の主な原因はまぶたを引き上げる筋肉にトラブルが生じ、うまく機能しなくなって引き起こされるものであり、これらの変化は加齢や他の身体的な要因によって進行することが一般的です。
眼瞼下垂の症状が気になる場合は、専門の医師と相談して適切な治療法を検討しましょう。
(2)眼瞼下垂の手術にはどんな治療がある?
主な眼瞼下垂の手術方法は以下の2つです。
まぶたを切らない術式には「埋没式挙筋短縮術」があります。埋没式挙筋短縮術は、まぶたにあけた小さな穴から糸を通し、ゆるんでしまった眼瞼挙筋を結ぶことでまぶたを引き上げます。
一方、切開法はまぶたを切って行う手術方法で、切らない眼瞼下垂よりダウンタイムは長いですが、術野を直視下で見ながら行えるため確実に治療することができます。
(3)頭痛を伴う眼瞼下垂を手術する際に保険適用になる?
眼瞼下垂手術に保険が適用されるかどうかに、頭痛は関係しません。眼瞼下垂手術の保険適用については、主に重度の眼瞼下垂の場合です。
たとえば、まぶたが黒目にかかり、日常生活に支障をきたすほどの視野障害がある場合は保険適用されます。ただし、手術を受ける医療機関によるため(眼科・大学病院・美容外科クリニックなど)保険適用の有無については、各医療機関で相談し、判断を仰ぎましょう。
眼瞼下垂の保険適用基準について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
「眼瞼下垂の保険適用基準とは?名医の選び方や治療の種類も解説」
6、まとめ
眼瞼下垂とは、まぶたを持ち上げる筋肉にトラブルが生じまぶたが本来の位置よりも下がってしまい、黒目の一部が隠れてしまう病気です。加齢や長時間のハードコンタクトレンズの使用などが原因で起こります。
これらの原因による頭痛は、眼瞼下垂の根本的な治療によって改善されることが多いです。
一部の研究によると、眼瞼下垂手術は頭痛を大きく改善する効果があることが示されています。しかし、治療により頭痛が改善するかには個人差があります。
眼瞼下垂が原因で頭痛が起こっている場合は、専門医に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。